SSブログ

心の色 [1981年10月~12月]

作詞:大津あきら 作曲:木森敏之 編曲:川村栄二 '81年11月25日(水)発売 歌:中村雅俊
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35646
俳優として、歌手として第一線で活躍し続けた中村雅俊が今日で還暦を迎えた。
慶應義塾大を卒業した1974(昭和49)年、初主演となったドラマ「われら青春!」の主題歌「ふれあい」がデビュー曲で、126.5万枚の大ヒット。その後も「いつか街で会ったなら」「俺たちの旅」等が次々とドラマの主題歌となり、大ヒット。
そして'82年、「ふれあい」に次ぐビッグヒットとなった曲となったのが「心の色」。本人主演で'81年11月17日~3月23日のTBS系火曜21時台に放映されたドラマ「われら動物家族」は、ドラマは子だくさんの兄の突然の死によって、7人の子供の世話をすることになった、独身の動物園飼育係の、シートン動物記にも似た愛と涙の人間記。
ドラマは当初、堀江淳の「ルージュ」(大ヒットした「メモリーグラス」の次にリリースしたシングル)が主題歌であったが、挿入歌として流れている「心の色」の曲の反響が大きかったので、後にこちらが主題歌に変わった。
「心の色」は'81年11月25日に発売され、'82年になってからヒットした。オリコンチャートでは100位以内登場28週、売上は「ふれあい」に次ぐ69.7万枚。3月1日付で「ふれあい」以来の1位を獲得して、「赤いスイートピー」(松田聖子)の連続1位を3週でストップさせ、3月29日付まで5週連続で1位を保った。年間売上では第4位にランクイン。
この曲のヒット当時、「ザ・ベストテン」(TBS)、日本テレビ「ザ・トップテン」(日本テレビ)といったテレビのランキング番組で1位の座を争っていたのがサザンオールスターズの「チャコの海岸物語」であった。しかし、これが縁でサザンの桑田佳祐は、かつて中村氏に曲を提供し、サザン版の同じ曲がありながらもあまり話題にならなかったリベンジとして、後に中村氏の為に「恋人も濡れる街角」を書き下ろし、大ヒットにとなった。
「心の色」で第15回日本作詞大賞の大衆賞を受賞した大津あきらは慶大では中村氏の2年先輩(中村氏は1年浪人しての入学なので義務教育では1年先輩)で、在学中には慶大でさらに1年先輩のつかこうへいと出会い、「つかこうへい劇団」で数々の舞台劇中歌の作詞・作曲を手がける。大学卒業後も同劇団での劇伴を中心とした音楽活動を継続しており、所属女優の根岸季衣(ねぎし・としえ)と結婚。「心の色」の大ヒットをきっかけにして本格的に作詞家としての活動を始め、
「輝きながら…」「風のエオリア」(いずれも徳永英明)、
「for you...」(髙橋真梨子)、
「AL-MAUJ(アル・マージ)」(中森明菜)、
「DAYBREAK」「秋」「TIME ZONE」「DON'T SLEEP」(いずも男闘呼組)、
「共犯者」「ニューグランドホテル」「ラスト・シーン」(いずも矢沢永吉)
といった作品を提供した。
肺ガンのため昨年、62歳で亡くなったつか氏が手掛けた芝居といえば「蒲田行進曲」が思い浮かぶが、同映画の主題歌が「恋人も濡れる街角」である。
大津氏は直腸ガンのため'97年4月に47歳で死去。実家のあった山口県長門市には大津氏の墓と、「心の色」の歌碑がある。

このCDの8曲目に収録


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

歌謡曲バレンタイン・キッス ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。