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待つわ [1982年7月~9月]

作詞・作曲:岡村孝子 編曲:萩田光雄 '82年7月21日(水)発売 歌:あみん

第58回NHK紅白歌合戦で歌われる曲順が27日、発表された。ラスト4曲はいずれも今年8月1日に亡くなった阿久悠氏作詞の曲で、
「あの鐘を鳴らすのはあなた」(和田アキ子) 「北の螢」(森進一)、 「津軽海峡・冬景色」(石川さゆり) 「契り」(五木ひろし)
という順番になった。先日このブログで「契り」を取り上げたときに私が願っていた通りだ。
五木氏が大トリを務めるのは5年ぶり6回目。まだそんなもんだったか。
今日、このブログでは、今年24年ぶりに活動を再開、コンサートツアーを開いたあみんの「待つわ」を取り上げることにした。
昭和57年、の第23回ヤマハポピュラーソングコンテスト(通称「ポプコン」)でグランプリを獲得、「待つわ」でデビューを果たしたあみんは岡村孝子と加藤晴子によるユニット。名古屋の名門女子大、椙山女学園大学の同級生として出会った二人が意気投合しユニットを結成。
「あみん」の由来はさだまさしの楽曲「パンプキン・パイとシナモン・ティー」(昭和54年のアルバム『夢供養』に収録)に登場する喫茶店「安眠(あみん)」から取った。
「待つわ」はレゲエのリズムに乗りながら、「他の誰かにあなたがふられる日まで、私はいつまでも待つわ」と耐える女性を歌い上げている。オリコンチャート登場5週目の8月30日付から6週連続1位。100位以内登場29週、売上109.0万枚。第33回の紅白歌合戦に出場を果たしこの曲を歌った。
Aメロは前半がユニゾンで後半はハーモニー。Bメロは前半がソロ(1コーラス目が岡村さん、2コーラス目が加藤さん)で後半はハーモニー、サビは♪待つわ(待つわ)♪と輪唱を1フレーズ混ぜながらのハーモニーになっている。岡村さんが主旋律を歌い、加藤さんが下ハモ。
「待つわ」のヒットで注目を浴びるようになった二人は、一躍「日本一忙しい女子大生」になった。地元の愛知県では中日ドラゴンズが読売ジャイアンツとのデッドヒートの末、8年ぶり3度目のセ・リーグ優勝を成し遂げ、大フィーバーだった。
12月8日の2ndシングル「琥珀色の思い出」もトップテン入りを果たしたが、その後は音楽と学業の両立に苦しむことになり、58年11月1日の4thシングル「おやすみ」、12月20日の2ndアルバム『メモリアル』を最後に、あみんは解散した。
後年加藤さんは自分の音楽の才能のなさを感じ、「ここは自分に居場所ではない」とは岡村さんには言えず、学業との両立を口実に休止を切り出したとのことである。
加藤さんは大学を卒業してOLになったが、中退した岡村さんはソロ歌手に転向するため上京。60年10月19日、シングル「風は海から」でソロデビュー。'80年代後半から'90年代前半にかけてはアルバムを出せば大ヒット。"OLの教祖"と呼ばれ人気を博した。
大ヒットから25年。中日は53年ぶりに日本一になったが、復活したあみんはこの曲を再び紅白で歌う。
変わらないのは2人のあまり感情を表に出さない慎ましさ。今の若い女性は見習ってほしい。

このCDの1曲目に収録


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