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俺ら東京さ行ぐだ [1984年10月~12月]

作詞・作曲:吉幾三 編曲:野村豊 '84年11月25日(日)発売 歌:吉幾三
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=31804
昭和52年11月25日、「俺はぜったい!プレスリー」でデビューした吉幾三。この曲は12.1万枚のヒットをマークしたが、その後は鳴かず飛ばず。
その後、吉氏は自ら作詞・作曲をするシンガーソングライターとなり、再びスポットが当たるのは千昌夫に提供し、59年3月25日に発売された「津軽平野」のヒットだ。
「俺ら東京さ行ぐだ」は、主人公が故郷の田舎について、いかに何もないところかというのをラップで表現し、こんな村は嫌だから東京へ出ようとする部分は普通に歌っている。オリコン最高位4位、100位以内登場24週、売上35.1万枚。当時のオリコンでは演歌チャートではなくフォーク、ニューミュージックチャートでランクインしていた。
ラップというものが日本で本格的に知られるようになったのは、当時ニューヨーク帰りだったの佐野元春が59年6月21日に12インチ、7インチの2ヴァージョンでリリースした「COMPLICATION SHAKEDOWN」。米国では少しずつ認知されつつあったラップが佐野氏によって持ち込まれ、演歌畑の吉氏が大胆にこれを取り入れたことで日本でもその後の音楽界に大きな流れを作ることになる。
歌詞が吉氏の出身地の言葉である津軽弁であると勘違いされることも多いが、全く津軽弁になっていない。その題を題材に映画が公開され、吉氏本人が出演した。
「電話もガスも電気もない」という内容の歌詞があり、発売当初は出身地である金木町(現在は五所川原市と合併)から「うちはそんなに田舎じゃない」と猛抗議を受けたと後日談で語っている。また、発売した当時日本中の小さな農村から「ふざけるな!!」「オラたちの村をバカにしてるのか!?」と凄い数のクレームが押し寄せてきたとも語っている。しかし昭和27年生まれの吉氏いわく、幼少期は本当になかったのだとのこと。
また3コーラス目には「レーザーディスクは何者だ!?」ともあるが、後日パイオニアから吉氏にレーザーディスクがプレゼントされたという逸話もある。
「ベコ」は牛の東北弁。少し後の5月、当時中学3年生だった私は修学旅行で山形、福島、栃木3県を回ったが、山形の宿舎には赤べこグッズが多数置かれていた。
「ザ・ベストテン」(TBS系)で初めて歌ったのは「今週のスポットライト」コーナーだが、吉氏は歌詞を忘れて最初から歌い直した。
平成2年には同じメロディーで歌詞の違う「これが本当のゴルフだ!!」という曲も発表している。こちらはゴルフが下手な人を主人公としている。
近年は歌詞を変えたり、ダンスミュージックやトランスで「俺ら東京さ行ぐだ」をカヴァーしているミュージシャンがいる。
最近ではニコニコ動画など動画共有サイトを中心に「俺ら東京さ行ぐだ」と、TRFや宇多田ヒカル、電気グルーヴ、TM NETWORKなど他のアーティストの楽曲とのマッシュアップやこの曲自体のリミックスがブームとなっている。吉氏はこのブームについて「温故知新。私の曲に限らず昔の曲が注目されるのは音楽業界にとって喜ばしいことだ」「ジャンルは違うが音楽の基本は底辺で共通する部分がたくさん沢山ある。私の昔の楽曲との間にたまたま同調する部分が有ったのではないか」とコメントした。
作品発売から約24年を経た平成20年10月、「上京した主人公が、親に忠告された言葉を思いだす」という設定で書かれた吉氏自身の作詞作曲によるアンサーソング「NDA!」(んだ!)が発売された。また11月には、ニコニコ動画に縁のあるアーティストによるリミックスおよび楽曲を収録した「IKZO CHANNEL 441.93」(「441.93」は「よしいくぞう」の語呂合わせで、実在のチャンネルではない)も発売され、吉氏本人もIKZO名義でキャンペーンを行う。

このCDの10曲目に収録

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