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真夏の果実 [1990年7月~9月]

作詞・作曲:桑田佳祐 編曲:サザンオールスターズ、小林武史 '90年7月25日(水)発売 歌:サザンオールスターズ
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=35869
今年の音楽界のハイライトの一つとして挙げられるのが、デビュー30周年を迎えたサザンオールスターズの無期限活動休止宣言だろう。昭和60年に原由子が第1子を妊娠してからは、不定期に活動を休止していたが、“無期限”と大々的に休止を宣言したことはこれまでなかっただけに、ファンには衝撃だった。
毎回奇天烈なツアータイトルがつけられるコンサートも、8月に日産スタジアムで行われたライヴには「真夏の大感謝祭」と銘打たれた。最終日は大雨の中、観客も大変だったろうなぁ。
歴代のサザンソングの中でも、名曲の一つに数えられるのが「真夏の果実」。オリコン最高位4位、100位以内登場30週、売上53.3万枚。茅ヶ崎市という湘南地区で育った桑田佳祐が鎌倉市の稲村ヶ崎を舞台に自ら監督を務めた映画「稲村ジェーン」の主題歌。映画は累計配収額18億3000万円、観客動員数350万人を記録し、興行的に成功したが、期待が高かっただけに映画としての内容については批評家受けも悪く、賛否両輪がある。DVDも発売されていない。当時、映画監督として駆け出しの頃だった北野武は「映画を見るというより音楽を聴きに行くと思ったほうがいい。半分もしないうちに見たくなくなった」と評したが、桑田氏は「つまらないというのは感性が足りないから」と反論している。
この映画で主演デビューをしたのが加瀬大周だが、10月に覚醒剤及び大麻所持の現行犯で逮捕され、12月18日に懲役2年6月、執行猶予3年の判決を受けた。
「真夏の大感謝祭」ではもちろん「真夏の果実」も歌われた。現場で、そしてWOWOWでの生中継で見られた人はどれだけ感激したことだろう。もし加瀬の逮捕が2ヵ月早かったら、ライヴで「真夏の果実」を歌うことはなかったかもしれない。そういう意味では“汚れた名曲”になってしまった。
サザンのライヴで桑田氏のソロナンバーが歌われることはさすがにないが、平成13年のソロ作「波乗りジョニー」あたりから、サザンとして、ソロとして、桑田氏の楽曲の個性があいまいになってきた印象を受ける。「真夏の大感謝祭」で潔くサザンを解散してもよかったかもしれないが、いくらグループ個人の事務所ではなく、アミューズという大手プロダクションに所属しているとはいえ、作詞・作曲をするリーダーという立場としては、桑田氏は著作権料が入らない他のメンバーも食わせていかなければならない。なのでいつかサザンは復活してくれると信じている。

このCDの6曲目に収録


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