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ヴィーナス [1986年10月~12月]

作詞・作曲:Robert Leeuwen 日本語詞:篠原仁志 編曲:鷺巣詩郎 '86年10月21日(火)発売 歌:長山洋子
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_7.php?ID=42588
平成5年1月21日発売の「蜩」で演歌に転向してから15年になる長山洋子が今日、40歳の誕生日を迎えた。
幼少時から民謡で鍛えたこともあり、当初は演歌歌手としてデビューする予定であった。演歌歌手としてのボイストレーニングを重ね、デビューに向けて順調に歩み続けていたが、デビュー曲「雪国」のレコーディングの段階に入ったころ、「16歳の長山にはまだ演歌は早すぎる」との見方がスタッフの中で強まり、路線を変更し、アイドル歌手として「春はSA-RA SA-RA」でデビューすることになった。その時のキャッチフレーズは「ぼくの青春(とき)をとめる、少女がいた」である。
そのため演歌にシフトしたときは驚かなかったが、若かりし頃の洋子ちゃんを知っている人はやっぱり「長山洋子=ヴィーナス」のイメージが強いだろう。この曲でブレイクしたのだから。これ以降、正統派のアイドルから歌って踊れるアイドルにイメージチェンジした。
1984年4月1日発売のデビュー曲「春はSA・RA・SA・RA」もそうなのだが、「ヴィーナス」「ユア・マイ・ラヴ」「反逆のヒーロー」「ロンリーグッドナイト」「If We Hold On Together」も外国曲のカヴァーだ。さらに邦楽カヴァーもあり、2枚目の「シャボン」はこれより少し前に発売されたサザンオールスターズのアルバム『人気者でいこう』に原由子のヴォーカルで収録されており、6枚目の「雲にのりたい」は1968年に「天使の誘惑」で第10回日本レコード大賞を受賞した黛ジュンがオリジナル。
といったように、洋子ちゃんのアイドル時代はカヴァー曲が多かったのだが、伸びやかな歌唱力を発揮している3枚目の「密やかにときめいて…」や飛鳥涼が作詞・作曲を担当した5枚目の「ゴールドウィンド」といったオリジナル曲にスポットが当たらなかったのは残念だった。
さて、「ヴィーナス」について語ろう。
「ヴィーナス」のオリジナルは1967年~1974年に活動していた、オランダ出身のロックバンド、ショッキング・ブルーが歌っており、日本では1970年2月20日に発売され、オリコンでは最高位2位、100位以内登場42週、55.5万枚を売り上げた。
それから16年、再びこの曲が注目を集めた。きっかけはイギリスの女性3人組、バナナラマがカヴァーしたこと。日本では1986年6月25日(松浦亜弥が生まれた日だ!!)に発売され、最高位43位を記録した。
10月21日に洋子版が発売されると、バナナラマ版は再び上昇し、最高位の更新はならなかったが、それまでの2倍以上の売上を記録し、100位以内には計23週ランクインし、5.7万枚まで売上を伸ばした。
イントロを聞いただけではオリジナルと区別がつかないが、アレンジはバナナラマ版のユーロビートにほぼ忠実な洋子版はチャートイン8週目の1986年12月22日付から2週連続で、最高位となる10位をマーク。最終的には100以内に19週登場し、16.0万枚を売り上げた。続く「ユア・マイ・ラヴ」は8位、「悲しき恋人たち」「ハートに火をつけて」「反逆のヒーロー」はいずれも10位にそれぞれ初登場し、5曲連続トップテン入りを果たした。
8枚目のシングルは当初、「ヴィーナス」の予定ではなかった。レコーディングのときに軽い気持ちで歌ったら、アッという間に終わって、みんなも「いいねェ、いいねェ」と言った。カセットに入れてもらって家に帰って聴きなおしたら「やっぱりいーなー」と改めて思い、事務所の人に夜遅かったけど電話して「今日、うまく歌えたので、これにしましょう」と言ったことからこれをシングルとしてリリースすることが決まり、ジャケットの写真も撮り直したという。
「雲にのりたい」「ヴィーナス」とカヴァーが2曲続いたが、「ヴィーナス」をリリースした当時、カヴァーするときに、特別自分らしさを出すことを考えたりとか、オリジナルを研究したりするかと質問されると、洋子ちゃんはこう答えた。
「私、オリジナルのショッキング・ブルーのって聴いたことないしね、バナナラマにしてもグループでしょ。それに英語と日本語という違いもあるから、そんなに意識するなんてことはありませんよ。プロモーションビデオでバナナラマを見ても、あの振りを取り入れようというふうな見方はしないのね。“かっこいーなー”とは思うけど、まあ、歌ってるうちに、少し取り入れようかなーとか思っちゃうかもしれないけどね。ただ今は自分の振りが1日も早くカラダに馴染むようにしたいなっという感じです。」
演歌歌手として活動を開始し10年が経った2003年暮れに放送された「ザ・ベストテン2003」では、「ヴィーナス」をドレス姿で熱唱し、アイドル時代の歌を解禁した。

このCDの10曲目に収録


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