SSブログ

言葉にできない [1982年1月~3月]

作詞・作曲:小田和正 編曲:オフコース '82年2月1日(月)発売 歌:オフコース
http://www.uta-net.com/user/phplib/view_0.php?ID=1948
オフコース23枚目のシングル「言葉にできない」は、1982(昭和57)年2月1日に発売された。オリコン最高位37位、100位以内登場8週、売上3.6万枚。鈴木康博がヴォーカルのB面「君におくる歌」とともに9曲入りアルバム『over』('81年12月1日発売)からのシングルカット曲で、アルバム収録曲と同内容。アルバムには「言葉にできない」が7曲目、「君におくる歌」が3曲目に収録されている。
'82年のオフコースは6月10日に「YES-YES-YES」を発売。コンサートツアー「Off course Concert 1982 “over”」の終盤は日本武道館での10日間連続公演だったが、「言葉にできない」の後半部分で映画「ひまわり」の中の、一面に広がるひまわり畑のシーンがスクリーンに映された。このアイデアについて小田和正は「まさに言葉にできないほどの、圧倒的な花の映像が欲しかったので、映画の版権の一部を買い取って武道館一面、ひまわりで埋めたんだ」と、後のインタビューで答えていた。「ひまわり」はマルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した反戦映画の傑作。日本での公開は'70年9月。
ツアー最終日の6月30日には小田氏がこの曲を歌っている途中、涙で声を詰まらせ、歌えなくなった。ツアー終了後、結成時から小田氏とともに歩んできた鈴木氏の脱退が発表され、グループ活動は休止。'80年の暮れに鈴木氏から脱退の意思を打ち明けられた小田氏はそのままオフコースを解散することを決めていたが、残った4人は「もっとバンドとしての可能性を極めてみたいという欲求が大きくなり、'84年に活動を再開。'89年2月26日に東京ドームで行われたコンサート「The Night with Us」で解散したが、このコンサートでも小田氏はやはり「言葉にできない」を歌っている際、涙で声を詰まらせた。
「言葉にできない」は'99年、明治生命のCMソングとして小田氏がセルフカヴァーし、アルバム『LOOKING BACK 2』(2001年5月16日発売)に収録された。小田氏によるCMソングはその後、「たしかなこと」('05年5月25日発売)に変わったが、明治生命が安田生命と合併して明治安田生命となった現在でもCMは継続されている。
「たしかなこと」発売に先駆け、ソニー・マガジンズ社から発行された同題名の本(小貫信昭著、'05年3月18日発売)で行われたインタビューで、小田氏は「言葉にできない」の制作過程について、こう語った。
「アルバム作ってて、“もう1曲核になる曲が欲しいな”って思って、で、みんなが帰った後、ひとり残ってね。確か、渋谷の『マック・スタジオ』だったと思うけど」「何しろ“ラララ”でいこうというのはアイデアとしてあって。ただ、そこにたどり着くまでの過程があって。歌なんてもしかしたら、“歌詞がないほうが強いんじゃないか?”って思ったのかな。その前段階で、“歌詞、書くのイヤだな”って、そう思ってたのが、だんだん“歌詞がないほうが…”ってなったいったのかな。いや、ともかく“ラララ”って歌っているうちに、“このままのほうがシンプルで強い”って確信してったんだよ。ちょうどそれが当時の、バンドのテーマだったから」「循環コードを弾きながら、“ラララ”って、歌いながらメロディをちょっとずつ直していったんだと思う。“ラララ”のあと、“言葉にできない”が先か“悲しくて”が先か、どっちか忘れたけど、このふたつが前後して浮かんだと思うんだよ。とにかく、そこのブロックが最初に出来たのは覚えている。“言葉にできない”って歌詞と“ラララ”っていうのはとても辻褄が合うじゃない?」「そしたら、“悲しくて”だけじゃなく、“悔しくて”っていうのも“言葉にできない”や“ラララ”とも辻褄が合う。で、途中で、“否定的な、暗いまま終わるのはイヤだな”っていうことで“嬉しくて言葉にできない”という、“それで締めればいいんだ”みたいな。そう思いついたときに“ああ、そうか、これで解決。ハッピー、ハッピー!”って、この展開は素晴らしいな、とね」
最近ではJUJUが11月17日発売のシングル「この夜を止めてよ」の3曲目に「言葉にできない」をカヴァーしている。

このCDの8曲目に収録

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

You're the Only…最後のHoly Night ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。